認知症が3人に1人の時代へ。介護が企業にやってくる

先日、週刊ダイヤモンドで発刊した 「3人に1人がヤバい!認知症社会」。
多くの人が手にとっているようで、 関心の高さが伺えますね。

2025年には統計的には1314万人、高齢者の3人に1人が認知症、もしくは軽度認知障害になると言われています。

一般的に介護、と言うと「高齢者介護」のイメージがありますが、多くの人が「自分の親世代」と思っているようです。

2025年、今から10年後、 あなたは何歳になっていますか?
保険制度的にいえば65歳~がその対象ですが
「あれ、自分も高齢者だよ」なんて人もいるはずです。
「あれ、お兄ちゃんもお姉ちゃんも高齢者だよ」

この問題、他人ごとではないのはお分かりですよね。

実際には、糖尿病、高血圧などの生活習慣病にかかる人の割合から、若くしてアルツハイマーなどにかかってしまう人も増加すると言われています。

企業としては、ワークライフバランスという名のもとに、「育休制度」の充実を図ってきましたが、これからは「介護休暇制度」などを再検討する必要性が出てきます。

なぜなら、介護休暇は育児休暇と大きく違う前提があるから。
それは「(介護の)終わりがわからない」ということです。

ある統計によると介護休暇を取りたくても取れないのが、50代以降の男性という傾向も出ています。

50代と言えば、会社の中では決定権者も多くいる世代。
彼らに降ってかかるのが「介護と仕事の両立」なのです。

さて、他人ごとではない、このテーマ。
新卒採用も大切ですが、未来を見据えて、今のうちから情報収集をすることが大切なように思います。

執筆者情報

執筆者

フィーノ株式会社
代表取締役
鈴木孝枝(すずき たかえ)

人事戦略コンサルタント
デンマーク生活福祉コーディネーター

経歴:
東京生まれ。メーカー商社に一般職で入社。貿易・営業実務業務を経験したのち、少子高齢化の変容を感じ、社会福祉の本場である北欧デンマークへ社会福祉留学。
帰国後、医療・介護専門のシンクタンクで、統計・分析等の経験を経て、戦略コンサルティング会社で人事・総務のプレイングマネジャーとして活躍。
2007年に人事戦略コンサルタントとして独立し、2012年にフィーノ株式会社代表に就任。
コミュニケーションと"理論"と"実践"を重視する北欧型のコンサルテーションメソッドを取り入れた人事戦略コンサルティングサービスは多くのクライアントから高い評価を得ている。

専門事業分野:
・人事戦略コンサルティング
人財育成・業務改善・女性社員活性化・採用業務アウトソーシング・各種イベント企画・人事制度構築

・研修
コミュニケーション・能力開発・ワークライフバランス・働き方

主な講演テーマ
【ワークライフバランス】
・「デンマークの教育」~自律型人間を育てるメソッドとは~
・「仕事」も「プライベート」もますます充実!デンマークに学ぶイキイキのこつ
 ~マインドマップでWLB実践プログラムをつくろう~
・世界一幸福な国デンマークの暮らし方 - 教育・福祉・ライフスタイル­

【働き方】
・「仕事」も「プライベート」も益々充実!デンマークに学ぶ、イキイキのコツ
・100年楽しく生きるためのライフプランの考え方

会社ホームページ

http://fino-inc.com/ (コラム掲載ページ:http://fino-inc.com/columns/

掲載カテゴリー

人事コンサルティング社員研修

(タグ:フィーノ株式会社 代表取締役 鈴木孝枝)


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