発想の転換~JR東日本新潟支社のアイデア

JR東日本新潟支社のユニークなアイデアがインターネット記事になっていたのでご紹介します。
(参考URL:http://newclassic.jp/archives/4488

公共交通機関の運行情報サービスはもはや所与のものとして使っていますが、実は、鉄道を使っての移動が主となっている大都市圏のビジネスマンだけのようです。

車移動が主の地域では、運行情報サービスの重要性は認識されつつもシステム構築、運用コストを踏まえると、実現困難というのが現実です。
そこで、JR東日本新潟支社は、
「発車時刻案内板をライブカメラで中継」することで、実現達成したというのです。
既存のリソースを最大限活用し、新規コストはできるだけ抑えるという画期的なアイデアだと思います。

私たちは、情報化社会における現代のイノベーションのあり方は、デジタル技術の向上、無人化・効率化のみに求められるという考え方に陥りがちです。
その結果、かえって高コストが見込まれて実現をあきがめてしまうということはビジネスシーンにおいてよくあることです。

さてどうしたものか...、と。

解決方法のひとつとして、時にはアナログな視点に立ちかえってみることが重要であることを教えてくれた良例だと思います。

デジタル化の功罪は、便利だと認識されている「比較サイト」にも当てはまるのかもしれません。

最近はこんなブログ等記事をよく見かけるようになりました。
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引越しの見積り依頼をしたら、その刹那、引越し業者からの電話が鳴りやまない
中古車買い取りのオンライン査定を依頼したら...買い取り業者から。
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便利なはずのサービスなのに、結果的に煩わしい思いをしてしまう矛盾。

「インターネット」「一括」「比較」という自動的で効率的な謳い文句をしているサイトこそ、実は気をつけなければいけないということに多くの方が気付きだしています。

ビジネスマッチングサイトにも、多くのサービスが立ちあがっては消えという状況が続いております。

そんな中、単なる一括資料請求サイトは、上の引越見積り一括サイトや中古車査定一括サイトと同じジレンマを生んでしまうのかもしれません。

サイトでのサービスが全自動ではなく、サイトの中に人が居て、ちゃんと中の人に相談できる比較サイト。正確に言えば、比較サイトではなく相談サイト。

これからはそんなサービスを目指すべきなのでしょう。

(タグ:お問合せポータル 廣瀬)


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