ユビキタスネットワーク「歩きスマホ」

歩きスマホをしていて、人にぶつかったり、逆に歩きスマホの人にぶつかられたことはないだろうか。

私も以前、歩きスマホをしている人にぶつかられたことがある。私にぶつかったことでその人は大事そうにしていたスマホを落として画面に亀裂が入り、泣きそうになっていた。わき目も振らず自分から突進してきているわけであるから、まさに当たって砕けろ、である。※一応私も半歩は避けました。

私個人的にはそれ以来接触事故はないが、道を歩いていてこちらが身をよじらなければぶつかっていたであろう奴はしょっちゅういる。
特に印象的だったのは、私の前に両手を塞いでうつむきながら歩いている女子高生がいたので、歩きスマホかと思ったら美味しそうにパンか何か食っていただけだったことだ。

階段から転落、スマホ操作中に側溝に転落、線路に転落、など、東京消防庁調べによると平成22年から平成25年の間で歩きスマホで一人死んでいるそうだ。
死亡の理由はなんと、警報機が鳴っているときに踏切内に入り電車にはねられたというではないか。
下りている遮断機に気付いてなかったというが、一体何にそこまで夢中になっていたのか?SNSやメールに夢中になっている割合がある調査では多いそうだ。

最近NTTドコモが歩きスマホの事故防止の取り組みとして、渋谷のスクランブル交差点で全員(1500人)が歩きスマホをして渡ったらどうなるか、という内容のシミュレーションCG動画「全員歩きスマホin渋谷スクランブル交差点」を公開した。
動画によると歩きスマホの場合、1.5mまで接近しないと対象物を認知することができず、またその時の視野は通常時に比べて1/20になってしまうそうだ。数字だとよくわかりにくいが、歩きスマホだと無事交差点を横断できるのは1500人中半分もいかないという結果で、残りの半分はなんと死んでしまうそうだ

また、ある調査では歩き煙草のように歩きスマホの規制にも賛成派が6割近くいるそうで、これはいよいよ歩きスマホに罰金若しくは懲役が科される日も近いのではないだろうか。接触事故とは言え何かのご縁、次なる出会いが法廷だなんてならないようにしたいものだ。

少し前では考えられなかった、いつでもどこでもコンピューター、ネットワークにアクセスできる環境が今は誰でも持っている。未来が現実となった今突き当たってしまった障害も大きい。

ユビキタスネットワークの完成系・目指していたものはこのような状況を想定した上でのことであったのだろうか。

(タグ:お問合せポータル 廣瀬)


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