食品偽装問題について

食べ物が腐りやすいこの季節、いかがお過ごしだろうか。
食べ物と言えば、現在もっぱら話題になっている食品偽装事件に改めて強烈なチャイナリスクを感じざるをえない今日この頃。

事件の簡単な概要は、日本マクドナルドが中国の「上海福喜食品公司」食肉工場から保存期限切れの鶏肉を購入していたとのこと、「チキンマックナゲット」の販売は7月21日に停止された。(工場職員が、床に落ちた消費期限の切れた緑色のカビ肉を手でつかみ、再び機械に戻している映像も流れ日本国民にトラウマを作った)

この問題で米マクドナルドCEOは「だまされた」と言っているそうだが、「だまされたのならしょうがない」とはならない。
その後マクドナルドは他の中国の会社に切り替えるという神対応を行おうとしていたようだが、結局中国産チキンに関しては全面販売中止を決定した。世間の反響からすれば当然の流れだろう。

他にも中国では去年、消費期限が46年前の鶏肉が、化学薬品により新鮮な肉に偽装され販売されていたというニュースも。
46年というと私よりはるかに生存期間が長い。逆に漢方の域に達していて体にいいかもしれない。

過去に鳥インフルやら冷凍ギョーザやら、目先の利益追求のせいで痛い目に合ってきた日本企業は、取引先中国企業の安全管理をより徹底するとか言ってなかったか。
しかし、中国の安全意識が改善されたという話に至ってはいない。つまり、 今後も解決は望めないのではないか。所詮賄賂次第でどうにでもなる国だ。

それでは消費者はどうすれば?

誰だって腹なんか壊したくないし、安全な物を食べていつまでも健康でいたい。
だからと言って近所のスーパーに売っている物を、生産から出荷まで偽装がなかったかを見極めるなどできるはずもない。

中国産の使用状況または商品別の情報開示状況に関しては、大手コンビニでは危険産地を避けようにも産地を知ることが不可能とのこと。【有名】=【信用】ではないということだろう。 結局どこで何を食らおうが実は危険と隣り合わせかもしれないのだ。

国際問題にまで騒動が広がったこの事件、中国では当局が入ったことでマクドナルドが本物の肉を使っていたことが逆に驚かれ、現地の店舗には行列ができているらしく、日本国民とのギャップが更に浮き彫りに。

正直口に入るものを中国から輸入するのはいい加減やめてほしい、これっきりにしてくれ。と今回ほとんどの日本国民が同じ気持ちでツッコミを入れたのではないだろうか・・・。
途切れることのない食に関する問題。
毎回表ざたにされているのは氷山の一角に過ぎないと言われているが、その通りで次から次へといろいろな問題が浮上する。
マネジメントシステムやトレーサビリティだけでは防ぎきれない大きな問題があるのだろう。

(タグ:お問合せポータル 廣瀬)


このページのトップへ