(カテゴリ：調査・分析)

ＳＤ法とは、シマンティック・ディファレンシャル・メソッド（Semantic Differential Method)の略で、景観などの与える真理的なイメージを分析・評価する、心理学的測定法の一つである。ある事柄に対して個人が抱く印象を、相反する形容詞の対を用いて測定する方法で、たとえば、高い⇔低い、強い⇔弱い、重い⇔軽いなど、通常５～７段階程度で測定する。複数の評価軸を設け、多元的にイメージを把握するのに役立ち、因子分析や主成分分析などに用いられることも多い。もともとは心理学の分野で利用されていたが、最近では、心理学分野ではあまり使われることはなく、建築の景観などの意味評価をするうえで、有効な手法として用いられている。