『ネーミングライツ(命名権)』
やや死語感のある現代用語ですが、皆さま何のことか思い出せますか。
味の素スタジアム、C.C.Lemonホール、TOYOTIRESターンパイク、坊ちゃんスタジアム...などなどがその例です。
(クイズ...この4つのうち1つは嘘ですがどれでしょう)
コトバンクさんによると
「1980年代以降、米国で定着した、主としてスポーツ施設の建設・運用資金調達のための手法」
とされています。
ちなみに、スポーツ施設ほどの事例はありませんが、公有林や運動場などもネーミングライツの対象になっています。
前置きが長くなりましたが、この死語感漂うネーミングライツについて、先日ニュースになっていましたのでご紹介します。
神奈川県鎌倉市は、財源確保の一環として市内にある3つの海水浴場(由比ガ浜、材木座、腰越)のネーミングライツを公募したところ、鎌倉市内の製菓メーカーである豊島屋が年間1,200万円でネーミングライツを取得したそうです。
ちなみに、豊島屋といえば、鳩サブレーで有名です。
さて、ネーミングライツを得た豊島屋は、海水浴場の愛称を公募した結果、次のような名称になったのだそうです。
そう、つまり全く変わっていない。
市民の声としては、愛着のある名称を変えないで欲しいということだったようです。
せっかく年間1,200万円を支払って獲得したのに、あえて企業名や製品名を入れず、愛着のある名前のままにしたという豊島屋さんの粋な決断...心温まるニュースです。
「他の人が命名権を買うと奇抜になるかもしれないと考えて命名権を取得した。
今の名称が残せてよかった。」とは豊島屋の久保田社長のお言葉。
これぞ究極の企業イメージアップ施策だな、と感じてしまう私は少々性格が捻くれているのかもしれません(笑)
最後に...クイズの答えは「坊ちゃんスタジアム」です。 「坊ちゃんスタジアム」は愛媛県松山市が公募して命名された市営球場です。
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