Securityには何で証券という意味があるのですか?

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【大航海時代の主な航路を示した地図(Wikipediaより)】

Securityを辞書で調べると有価証券という意味があります。証券会社はSecurities Companyと呼びます。何で証券のことをセキュリティと呼ぶのでしょうか?

大航海時代、イギリスは東インド会社を経由してアフリカやアジアから香辛料やお茶を買い求めていました。飛行機も自動車もない時代ですから交通手段は船でした。当時の船は装備が貧弱でした。運航の頼りは羅針盤だけでGPSもGoogleマップもありません。海が荒れて難波して消息を絶つ船も多かったそうです。

貿易商たちにとって当時の貿易はリスクが大きくて自分たちだけの資金では採算をとることが難しかったのです。しかし、外国の資源や商品を持ち帰ってほしい、という要望は多く、それに応える必要がありました。

そこで、証拠の証書を発行して、第三者から資金を募り航海が成功し無事に戻ってきたら、儲けを出資分にしたがって還元する仕組みを考えました。この証書が証券です。リスクを負うのは出資者で、出資者が多ければ多いほど、1人あたりのリスクを分散することができました。

これが、現在の株式投資の始まりです。株式投資は、リスクを分散するための手段だったのです。これが証券のことをSecurityと呼ぶ理由と言われています。株式はリスクアセスメントのリスク移転の一つであったと考えられます。
香辛料やお茶の貿易は、ヨーロッパ諸国の経済と文化に多大な影響を与えました。証券という概念は現代の金融市場の基盤にもなっています。あの時代の冒険心と革新の精神が、今の世界にも大きな影響を及ぼしています。

Securityの語源は、「セクーラ(sēcūra)」というラテン語から来ていると言われています。「セ」にはwithout、「クーラ」には心配という意味があり、「セクーラ」は「心配がないこと」を意味します。適切なセキュリティ対策を講じることで、私たちは安心して日々の生活や業務に集中できるというわけです。(JSFIT シニアコンサルタント 廣瀬隆夫)

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ジェイエスフィット株式会社(略称 JSFIT)

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