街路樹が紅葉付き、明け方や夜には肌寒さを感じる今日この頃。
いやぁ...秋ですね!
大手企業を中心に、来年度の人材育成計画に向けた動きが活発化しているようで、弊ポータルにも諸々のご相談が寄せられております。
そこで、今回は社員研修の探し方について受講形態別に考察してみたいと思います。
いきなりですが、社員研修にかかる費用。
決して安い金額ではありません。
研修会社(講師)に支払う研修費用、教材費、交通費等の実費の支払だけではなく、給与を支払っている就業時間を使い、加えて通常業務をストップさせて行うわけですから、残業の増加も視野に入れる必要もあります。
費用だけではなく時間の犠牲をも伴うわけですから、会社にとっても、社員にとってもいっそう有意義、かつ、実のある研修とすべきです。
さて、研修の受講形態には、大きく分けて「公開講座」、「講師派遣」、「eラーニング」の3形態があり、それぞれ特徴(メリット・デメリット)があります。
公開講座の研修は、色々な会社から派遣された受講生が研修会社指定の会場に集まって受講するスタイルの研修です。
受講対象者1名からでも受講でき、人数が少ない場合は、安く済ませることが出来るというメリットがあります。
一方で、デメリットもあります。
探している研修内容が、希望する場所、日程で開催しているかどうかは運任せです。
さらに、様々な業種、規模、社歴の会社から受講生が集まってくる前提でカリキュラムが構成されるため、研修内容はどうしても最大公約数的な内容になってしまいます。
結果として、研修を通じて解決したい課題や身につけさせたいスキルとは乖離した内容でした...となる可能性が大きいのです。
そうはいっても、中小企業のなかには、予算や人数の制限から公開講座を選択せざるを得ないケースもありますので、公開講座を探す際には、幅広く情報を収集し、最善の選択をするよう心がける必要があります。
筆者として最もお奨めしたい受講スタイルです。
講師派遣の研修は、その会社の為だけに希望する日時・場所で、更にオリジナルのカリキュラムで行えるという特徴があります。
例えば、「営業研修」と言っても、会社によって営業担当者の仕事内容は異なっており、
顧客が法人なのか、個人なのか、
法人の場合、どんな部署のどんな役職の人がターゲットなのか、
また、検討期間の長い商材なのか、短い商材なのか、
1回限りの商談なのか、継続的なお付き合いなのか
等の違いがあるはずです。
更に、課題も様々なはずで、
営業担当者の能力が全体的に低いために、全体を底上げしたいのか
全体的に能力が高いところ、更にレベルアップをさせたいのか
また、その能力が
プレゼンテーション能力なのか、
ネゴシエーション能力なのか、
進行管理能力なのか、
等など。
本来、各々の会社が抱えている悩み、ニーズ、受講生のレベルは十人十色です。
その会社の課題に見合ったベストマッチの研修を実施するには、講師派遣の研修を採用するべきだと言えるでしょう。
さて、費用面ですが、公開講座とは違い受講生の数ではなく、カリキュラム作成等講師の稼働工数によって決まるのが通常です。
受講生が10名未満であれば、公開講座に比べて割高になりやすい傾向がある一方で、一定の受講生数があれば、寧ろ割安になることも有るのが実情です。
あまり大々的に書くことは出来ませんが、研修費用は、モノではなく目に見えない知識に対する対価ですから、研修会社の提示額と発注額が一致しないケースもあるようです。
eラーニングの研修は、インターネットとパソコンやスマートフォン、タブレット等を活用した研修です。
一定の期間は、受講生が好きな時間に自由に研修コンテンツを視聴することが出来るため、受講生を同一時間・同一会場に集めることが難しい会社で採用されることが多いようです。
また、受講スタイルの特性上、実技やグループワークではなく座学向きの研修に適性があります。
人材部門は、受講生別の視聴進捗を管理することが出来るものの、受講している姿を確認することは出来ないため、受講生個人に受講意欲が求められます。
研修テーマや受講生次第では、高い効果を得ることが難しいこともあるでしょう。
以上、受講形態別に概要を記載いたしましたが、研修会社を選ぶにあたっては、「何のために研修を行うかのか」を常に念頭に置きつつ、予算、人員も踏まえて検討すると良いでしょう。
なぜなら、研修を行うことが目的なのではなく、研修を通じて、会社ごとの課題を解決したり、ニーズを満たすことこそが本来の研修目的であるべきです。
研修会社を探したり、お悩みの場合は社員研修専門のビジネスコンシェルジュまでお気軽にご相談ください。
受講生の課題・目的と研修内容のマッチング度合いによる |
人数×受講料 |
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※大人数、多拠点の場合は複数クラス設置 |
会社ごとの課題や目的に応じてカリキュラムを作るため高い効果を期待できる |
額面だけ見ると高いかもしれないが、受講生人数次第では公開講座よりも受講生単価が安くなる。 |
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受講生の意欲が求められる |
コンテンツ作成費+ユーザ数と受講期間による従量課金 |
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