ネットリテラシー

Twitterが 「高性能バカ発見器」と揶揄されだして久しいが、未だに増え続ける炎上ネタには枚挙がない。

Twitterでの犯罪自慢に対する苦情が、アップした者の勤務先や所属先に殺到、大問題に発展するという事件が多発している。

「炎上しそうな写真をわざわざネットで公開する意味!!」としか言いようがないが、なぜこのような無鉄砲な行動が横行してしまうのだろうか。

考えられうる原因を追及していくと、まず手軽さが思い浮かぶ。
これがblogなんかであればアップまでに何手順かの手間が必要だったと思うが、Twitterの場合はアプリからの撮影~アップロードがその場で非常に簡単に行えるという即時性が仇になっているようだ。

思い思いに綴る140文字以内の【つぶやき】に大勢の人から反応が寄せられる点がTwitterの魅力であろう。
ただ誰にも迷惑がかからない写真をツイートするなら問題ないところ、犯罪まがい(または明らかに犯罪)行為の自慢をわざわざ行ってしまうため、別の意味で拡散され炎上してしまう。

中には明らかな犯罪であると知っていながらついつい炎上してしまうネタをツイート、大勢の人に見て貰い多くの反応が欲しいためなのだろうが、ドMなのだろうか?
他にはネット上で揉めている案件に対し、率先して首を突っ込んでいく、こちらはドSなのだろうか?しかしそこで下手げなツイートを行い標的にされ、袋叩きにされる。やはりドMか。

SM診断はさておき、これらの問題はネットリテラシーの低下のせいでは、と言われているようだ。

ウィキペディアによれば、「リテラシー」とは、「書き言葉を正しく読んだり書いたりできる能力」のことらしい。

ネットリテラシーを"情報ネットワークを使いこなせる能力"とすると、犯罪行為を自慢してしまう『バカッター問題』はネットリテラシーを高めれば解決するということではない気がする。
倫理性無きままネットリテラシーだけ高めてしまってはテクノロジーの悪用に繋がり、犯罪行為が見えにくくなるだけなのではないか。
そう考えると現在起こっている問題は、やはりモラルにまつわる問題ではないかと個人的には思う。

モラルの低い人間が増えたのか、それとも他人に対するモラルの要求が過大になったのか。
もしくはモラル対象が増えた結果、それに反する行動が増えてしまったのか。
はたまたモラル基準が上がったせいで相対的なモラル低下が起こっているのか・・・なんてことまで考えてしまうが明確な答えなどないのだろう。

ツイッターなどのツールも含め、ネットのいつでも、どこでも、誰とでも繋がる化は今後も急速に進むはずだ。

もちろんプラス面とマイナス面は背中合わせかもしれないが、一言で言えば便利であることは間違いないと思うわけで、今後それらをコントロールしていくためのモラルやリテラシーの日常的な研鑽が、個人レベルでもより求められていくだろう。

(タグ:お問合せポータル 松原)


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