無人島で3日間のサバイバル研修生活

アベノミクス効果による企業収益の改善効果の還元先として、人材育成が着目されているなか強く目を引き付けるインターネットニュースがありました。

チキンラーメンでおなじみの日清食品 が実施しているユニークな研修です。

日清食品ではおよそ10年ほど前から、無人島や山をフィールドにこのようなユニークな研修を実施してきたそうです。

ビジネスとは無関係に思える無人島生活。
企業としては、どのような意図・目的をもって同研修を行うのでしょう。対象者は、新任管理職(課長職)の社員。
目的は「若手管理職の心身を鍛える」こと。

 「どんな状況でもやっていける骨太の管理職を養成したい」 という想いがあるようです。


同研修では、衣食住のすべてを自らの手で調達しなくてはいけません。
極限の状況で最終日まで生き延びるための行動を自ら考え、やりぬかなくてはならない。
過酷な環境の中で、自分だけを頼りに行動することで、判断力や発想力、発見力、忍耐力などを養うことが出来る。
この経験を通じて、受講生各々が職場に戻っても各自が企業が生きていくため、成長するためにには何をすべきか具体的に考え、自ら先頭にたって行動していくための礎となります。


一般に、研修といえば、座学という認識が高いようですが、講師から受講生への知識や経験を決まった時間の枠内で口頭で説明をするような一方通行の伝達だけでは効果が得にくい研修もあるのです。
業界法の改正やコンプライアンスの研修うには、座学が向いているでしょう。
接遇・マナーや営業スキルの研修であれば、その考え方を知るだけではなくロールプレイングを通じての習得が近道でしょう。
顧客満足度の研修であれば、満足度に関する事前のリサーチ結果を踏まえる必要があるでしょう。
企業の人材育成に関するニーズは多様化しています。研修会社もユニークで効果的な研修を企画・提供しています。
しかし、各企業の研修に対する考え方については、まだまだ手段が目的化している企業が多いように思います。

本来は、研修を行うことが第一の目的として研修を選ぶのではなく、なぜ研修を行う必要があるのかという視点から研修を企画するべきなのです。
せっかく人材育成に費用をかけるのであれば、通り一辺倒な研修を受けさせるのではなく、 自社の現状と課題・目的に即した研修を行わないと最大効果を得られません。
研修を企画するのであれば、オーダーメイド型研修の会社の検討をオススメしています。

(タグ:お問合せポータル 廣瀬)


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