飲み込み機能が低下した方や高齢者の方が、飲みたいものを飲みたい時に気軽にお楽しみいただけるよう、飲み込みをサポートする「とろみ」を自動調理機で提供できるようになりました。
従来の自動調理機に、とろみ付け機能が付いた「とろみ自動調理機」についてまとめてみました。
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とろみ自動調理機とは、従来からサービス提供されているカップ式自動販売機に「とろみボタン」が付いた自動調理機で、高齢者をはじめとする嚥下機能が低下した方の嚥下補助(飲み込みのサポート)を目的に開発された自動調理機です。
飲みこむ力が低下した方も好みの飲料が楽しめるように、と栄養療法食品・嚥下障害対応食品などの開発・製造・販売を手掛けるニュートリー(本社:三重県四日市市)と自動販売機オペレーター大手のアペックス(東京本社:東京都千代田区)が2018年秋にリリースしました。
なお、とろみは、嚥下機能に応じて、薄いとろみ、中間のとろみ、濃いとろみの三段階から選べます。
とろみ自動調理機が求められるのは、病院等医療機関と介護の現場、公共施設です。
医療や介護現場では、高齢者等への飲み物の提供に際し、誤嚥や窒息防止のために、職員等が手作業で飲料にとろみを付けることが一般的です。
粉状のとろみ剤を飲み物に入れ、一杯ずつスプーンでかき混ぜながら固さを調節する...単純な作業のようですが、複数の方の飲み物を手配するとなると大変な負担になります。
高齢化が進む日本の医療や介護の現場では、慢性的に人手不足に陥っており、このとろみ自動調理機を導入すれば、職員等のかきまぜ作業負担の軽減に寄与し、提供できる品質も安定するのです。
とろみ自動調理機の設置基準は、一般のカップ式自動販売機と異なります。
一般のカップ式自動販売機(有料販売の場合)は、無料で設置をすることが可能です。
ただし、売上ノルマがあるため、売上見込の少ない場所に設置することは難しいとされています。
カップ式自動販売機の設置会社が、機材を購入し、設置されている間、定期的にメンテナンス管理をするためのコストがかかるため、売れない場所に置くことは出来ないのです。
また、衛生面も問題となります。
カップ式自動販売機は、缶・ペットボトルの自動販売機と異なり、現場で調理を行いますが、利用の少ない場所は、通常の場所に比べるとメンテナンス頻度が減ってしまうため、衛生の観点から設置者にとっても不利益です。
カップ式自動販売機が設置されている場所を思い浮かべてみてください。
高速道路のサービスエリア、大規模商業施設、工場、ビルなど、不特定多数の人、多くの人が集まる場所に特化しています。
とろみ自動調理機は、カップ式自動販売機と異なり、無料で設置することは出来ず、設置管理費用が発生します。
一方で、厳しい設置基準がないため、小規模な医療介護の現場にも導入しやすくなっています。
設置管理費用こそ発生するものの、医療介護の現場で不足している人手の解消を図る事ができるメリットがあります。
株式会社アペックス西日本とともに、日本全国を対象として、カップ式自動販売機を中心に自動販売機の設置と管理をしている企業で、カップ式自動販売機の分野で日本最大手企業です。
今回の「とろみ自動調理機」のほかにも、これまで氷入りのコールド飲料や自動販売機にコーヒーの映像表示をしたり、フローズン製品を販売するなど、ユニークなカップ式自動販売機を企画、運営しています。
全国98の拠点から、皆様にカップ式自動販売機サービスをお届け致します。
WEBサイト:https://www.apex-co.co.jp/
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