下の3枚のチラシは、書道教室の体験講座の集客を目的にしたもの。この広告の配布方法は、ポスティングとDMの2種類。
レスポンスの効果測定の素材として、この広告が適していると思われる3通りの手法を用い、それぞれに共通点を持たせている。
■ポスティング
①同じ地域 ②同じ日 ③同じ数量(A,B,Cを各2500枚)
■DM広告
④同じコミュニティ向けのDMに同梱配布 ⑤同じ日 ⑥同じ数量(A,B,Cを各500枚)
■ポスティング・DM共通
⑦チラシの裏面は、⑧種類とも全く同じ内容
この試みは、ダイレクトマーケティングの専門用語で、「スプリットランテスト*1」と言われている。それは、「広告表現(クリエイティブ)を変えたスプリットラン=クリエイティブテスト」のことである。
それでは、どのような反応だったのか、結果を説明する。枚数はポスティングとDM、合わせて9000枚配布。反応の結果は、18人で集客結果はあまりよくなかった。
その要因は、特にポスティングについては、オファー*2である体験講座の曜日・時間の設定がよくなかったこと、そして配布地域の読みの甘さ。要するに「魚のいないところに、まずい餌をまいた」ということである。
手法の巧拙は横に置いて、18人がどのチラシを見て反応したか? を見てみよう。
答えは B>A>C だった。
この反応から言えることは、「広告の反応は、ビジュアル面に大きく影響される」ということである。
用語解説:
*1スプリットランテスト=表現内容が一部異なる2、3種の広告を、同一発行日の新聞、雑誌に分割掲載し、レスポンスや広告の注目率などを相対的にとらえようとすること。
*2オファー=本来は提案する、申し出るという意味。レスポンス広告では「特典」のことを指す。
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